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Software Engineering

インフラ開発

4Gネットワーク構築案件

今や誰もが使っているスマホ。

そしてそのスマホの使い勝手、ひいては売上を一手に担う通信速度。
「4G」「LTE」という言葉で表される、この高速通信を支えるのが携帯電話事業者が構築する移動体通信ネットワークである。
その移動体通信ネットワークを支える最も重要な要素の一つが「基地局」と呼ばれる設備群である。

この「基地局」の構築を
担ったのが弊社である。

全国津々浦々に基地局を構築する事で、初めて「日本全国どこでも繋がる」と言える。
そして通信事業者からは「xxxx年xx月にはカバー率90%を超える」というプレスリリースが先行発表されるのが常である。
これは、「リスケジュール」「遅延」が決して許されない事を意味する。

基地局の構築は実に多くの難題をクリアしなければならない。
まずは基地局構築する用地の確保である。
これは民家の屋根上や高いビルや鉄塔を始め、人が多く集まる場所や山間エリアにも基地局が必要である。
それぞれの立地条件に合わせた機器の選定、実際の工事、工事後の電波測定、測定後のチューニングなどはもちろんのこと、選定した用地の現地調査や近隣住民との折衝など業務が非常に多岐に渡る。
そして、ようやく設置した基地局にて今度は通信デバイス(携帯電話やスマートホン、データ通信カード)での通信試験が待っている。

こうした一連の作業を何百というロケーションに対して行うのが「基地局構築」というプロジェクトである。
この案件に参画した私は「スケジュールコーディネーター」という役割につき、プロジェクト全体の進捗を推進させていく大役を担った。
それまでシステム開発のマネジメントは経験していたものの、工事や住民折衝という未経験の要素が入っていた事もあり、当初はなかなか計画通りに進まなかった。
スケジュールを組んでも、「近隣住民の方が急な用事で打ち合わせキャンセルになりました。」「施工会社の作業員の方が病気で休みました。」こういった不可抗力とも言える様々なトラブル報告が全国から上がってくる。
その度にスケジュールの見直しを余儀なくされるわけである。

日々行われる進捗会議。

その度に「自分のせいではない。」「コントロール出来るものと出来ないものがある。」という言い訳を飲み
込みながら、またスケジュールと向き合う毎日。
そして自分自身の采配や指示によって、通信事業者、機器メーカー、施工会社、近隣住民、そしてエンドユーザーが影響を受けるというプレッシャー。

さすがに疲れてきたな、このままで大丈夫かな、と思い始めていたたある日の事、久しぶりにインサイトの仲間と飲みに行った折、こんな話を耳にした。


壁にぶつかるという事は、
前に進んでるからなんだよ。

この言葉は自信を失いかけていた自分に強く響いた。
「進んでいる」事を信じてみようと思った。
翌日からの進捗会議では、まずプロジェクトメンバーを信じる事、そしてその進捗が伸びない事にイラ立つのではなく、「何故進まないのか、どうしたら進むのか。」を共に考える事が自然と出来るようになった。

不思議なもので、そうしたスタンスでスケジュールコーディネーターの仕事をし始めてから、プロジェクトが進むようになっていった。
もちろん、気持ちだけで進むほど単純な世界ではない。
しかし、考え方やモノの見方が変わる事で、気づかなかった問題点が浮き彫りになり、そしてその問題点をプロジェクト一丸となって潰していけるようになったのだ。
そこからは一気にゴールまで駆け抜けた、といった感がある。

足掛け一年を掛けた大プロジェクトが収束した時、本当に誇らしい気持ちで一杯だった。
街でスマホや携帯電話を手に持った人々を見るにつけ、「ちゃんと繋がってるかな。」「通信速度は満足してくれてるかな。」と気になりつつも、どこか「きっと満足してくれてるだろう。」という喜びの方が勝る。
何より自分自身や家族が普通に「高速通信」の恩恵を受けているその環境に、何とも言えない充足感を覚える。

これからも一層「より高速でより確実、そして低価格の通信」が求められるはずである。
次にまた関われる日が来れば、前回の反省や実績を武器にさらに高いパフォーマンスを発揮し社会の役に立ちたいと切に願う。

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